高齢者におけるベンゾジアゼピン系薬の服用量変更と転倒との関連:急性期病院入院患者を対象にした解析
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概要
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Objective:It is well known that the use of benzodiazepines is associated with falling in elderly people, but there have been few researches focused on changes in the dose of benzodiazepines and falls. If the association between changes in the dose of benzodiazepines and falling becomes clear, we may take an action to prevent falling.In this study, we investigated the association between changes in the dose of benzodiazepines and falling among elderly inpatients in an acute-care hospital.Design:Falling generally results from an interaction of multiple and diverse risk factors and situations, and medication history of each subject must be considered in this study. We conducted a case-crossover study in which a case was used as his/her own control at different time periods. Therefore covariates that were not time-dependent were automatically adjusted in this study.Methods:Subjects were patients who had falling at one hospital between April 1, 2008 and November 30, 2009. Data were collected from incident report forms and medical records. Odds ratio for changes in the dose of benzodiazepines were calculated using conditional logistic regression analyses.Results:A total of 422 falling by elderly people were eligible for this study. The odds ratio for increased amounts of benzodiazepines was 2.02(95% Confidence Interval(CI):1.15, 3.56). On the other hand, the odds ratio for decreased amounts of benzodiazepines was 1.11(95%CI:0.63,1.97).Conclusion:There was an association between increased amounts of benzodiazepines and falling. Hence, it is considered meaningful to pay attention to falling when amounts of benzodiazepines are increased to prevent falling in hospitals.
著者
-
坪山 直生
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
-
森本 剛
京都大学大学院医学研究科医学教育推進センター
-
市橋 則明
京都大学大学院 医学研究科人間健康科学系専攻
-
佐藤 俊哉
京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 医療統計学
-
長尾 能雅
名古屋大学医学部附属病院 医療の質・安全管理部
-
大森 崇
同志社大学文化情報学部
-
長尾 能雅
名古屋大学医学部附属病院医療の質・安全管理部
-
高橋 佳苗
国立循環器病研究センター研究開発基盤センター
-
足立 由起
京都大学医学部附属病院看護部
-
大森 崇
同志社大学
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