肝不全に挑む : 臨床医として
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概要
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肝不全の治療目標は,急性では広範肝壊死と肝再生不全,慢性では肝線維化が焦点となる.急性肝不全に対してはさまざまな方法が工夫されてきたが,治療効果はそれぞれに限界があり,それも一律ではない.病態が成因により異なるためであり,これを症例毎に分析して有効な治療法を選択することが基本となる.新たな治療戦略として,広範肝壊死の要因となるマクロファージの活性化とオステオポンチンの動態への対応策が挙げられる.肝再生不全は肝細胞増殖因子との係りだけでなく,肝類洞血流回復の面からの検討も必要である.肝線維化対策には炎症抑制が肝要である.増生コラーゲン防止に向けた治療法の確立は困難ではあるが,その標的は立ち上がりつつある.
- 2003-11-05
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