Campylobacter pylori と胃十二指腸疾患及び組織学的炎症度との関連について
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概要
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胃十二指腸疾患における Campylobacter pylori (CP) の検出率, CPと組織学的炎症度との関連及び腸上皮化生との関連について検討した. CPは内視鏡的正常者で55%, 胃癌で47%, 胃炎で73%, 胃潰瘍で91%, 十二指腸潰瘍で100%に見られた. 潰瘍では, 瘢痕期においても活動期, 治癒期と同様に高率に検出された. 組織学的炎症度との関連では, CPは多核白血球浸潤を伴う炎症の強い胃粘膜で83%と高率に認められたが, 組織学的に正常な胃粘膜では3%に認めたのみであつた. CPは腸上皮化生の部位にはほとんど認められなかつたが, 同一生検標本上でも腸上皮化生のない部位には認められ, CPの局在性が示唆された.
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