ポリアミンによって誘導されるニンジン培養細胞の分裂とそれに関わる17kDaのポリペプチド
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概要
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ニンジン培養細胞の分裂能はポリアミンの生合成阻害剤 methylglyoxal bis-(guanylhydrazone) (MGBG) を添加することによって著しく阻害されるが, MGBG存在下であってもスペルミンやスペルミジンを加えると細胞分裂が開始される. このポリアミン添加による細胞分裂の回復の初期の段階で, 17kDaのペプチドが特異的に合成されることが観察された. 対数増殖期にあるニンジン細胞にもこのペプチドが存在することが確認できたが, 定常期の細胞には見いだされなかった. これらの結果から, ポリアミンによって誘導される細胞分裂のなんらかの過程にこの17kDaのペプチドが関わっている可能性が示唆された.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文
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