ヒヨクヒバ小枝片から得られた幼芽形成組織の誘導と継代培養
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概要
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サワラの園芸品種であるいとひば, 別名ひよくひばの小枝の小片を器内培養し, カルスの増殖に伴い不定芽原基の分化も同時に起こる一種の組織培養系を得た. この系を代培養することにより, 長期間不定芽原基の分化能力を失うことなくこの系を維持することができた. この系の誘導には1/2に希釈したムラシゲ・スクーグの培地にビタミン, 18種のアミノ酸, 1mg/lベンジルアデニンと0.3mg/lインドール酢酸を含んだ培地が最適であった. 継代培養にもこの培地が適していた. 不定芽原基を分離しこの培地からベンジルアデニンを除いてインドール酪酸やナフタリン酢酸を含んだ培地上で培養すると幼苗に成長した. この幼苗には鱗片葉ではなく針葉が発達した.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文
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