ヨウシュヤマゴボウ培養細胞中の血小板凝集抑制物質
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概要
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ベタシアニン生産能を持つヨウシュヤマゴボウ培養細胞中の血小板凝集抑制物質の探索を行った. 2.4-D 5×10-6Mを添加したLS液体培地中で9日間培養した細胞を用い, メタノール抽出物のn-ブタノール可溶画分をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し, 続いてHPLCにより活性画分を分画したところ活性画分は少なくとも2種類存在した. 本研究ではそのうちの1つが強い血小板凝集抑制作用を持つアデノシンであることを明らかにした. アデノシン含量は培養方法を変えることによって大きく変動し, フラスコ培養の場合は乾重量当り0.04%だったのに対して, ジャーファーメンター培養の場合は0.15%であった. 生薬中のアデノシン含量としては, ベニバナ, サフランについて報告があり, 産地によって含量は大きく異なるが, いずれと比較してもヨウシュヤマゴボウの含量はそれらよりもかなり高い値であった.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文
著者
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合津 陽子
(株)資生堂薬剤開発研究所
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横山 峰幸
(株) 資生堂 基礎科学研究所バイオテクノロジーG
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合津 陽子
(株) 資生堂基礎科学研究所
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北村 謙始
(株) 資生堂基礎科学研究所
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難波 隆二郎
安全性分析センター
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吉田 誠一
安全性分析センター
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瀬戸 進
(株) 資生堂基礎科学研究所
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横山 峰幸
(株) 資生堂基礎科学研究所
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