血管造影・CTスキャンによる脾腫の計測 : 肝・胆・膵疾患を中心に
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
CTスキャンと血管造影を行なつた51例について脾の計測を行なつた.血管造影では静脈相での脾濃染像の面積(splenic stain),脾動脈幅/総肝動脈幅(SpA/CHA)を求め,CTスキャンでは脾のもつとも大きく切れている断面で脾断面積/体幹断面積(CT-spleen index)を求めた.肝硬変・ヘパトーマ,膵腫瘍では脾腫がみられ,3つの計測値の間には正の相関があつた.CT-spleen indexでは0.10以上を脾腫と判定するのがよいと考えた.また,上記の計測値と脾重量との間には正の相関があり,X線フィルムより脾重量をおおよそ推定できると思われた.
著者
-
及川 正道
東北大学医学部第3内科
-
渡部 信之
東北逓信病院放射線科
-
依田 敏行
東北大学医学部第三内科
-
太田 恵
東北大学医学部第三内科
-
菅原 啓
東北大学医学部第3内科
-
小野寺 博義
東北大学医学部第3内科
-
平田 徹
東北大学医学部第3内科
-
太田 恵
東北大学医学部第3内科
-
依田 敏行
東北大学医学部第3内科
関連論文
- 膵液,胆汁の細胞診
- 胃潰瘍および胃癌の細胞核内DNA量の解析
- 高分化肝細胞癌と肝硬変症の塗抹細胞像の比較検討
- 肝穿刺細胞診 : 細胞診と最終診断の不一致例の検討を中心として
- 術中細胞診で正診できた神経節芽細胞腫と神経節細胞腫の2例
- 206.尿細胞診で初めて診断し得た膀胱上皮内癌(移行上皮癌)の1例とその10ヶ月の経過観察(第46群 総合(泌尿器(1)), 一般演題, 第24回日本臨床細胞学会総会)
- 5.胸部計量撮影法(第1報)(◇第12回東北部会)
- 19.メディクロームS.M.I.フィルムにおける基礎的研究と使用例(東北部会)
- 31.放射線科におけるコンピュータ管理の導入例(◇東北部会)
- 25.コードレス移動形X線装置の撮影条件の変化(◇東北部会)
- FUNDAMENTAL AND CLINICAL STUDIES ON CANCER CONTROL WITH TOTAL OR UPPER HALF BODY IRRADIATION
- 240 分子生物学的知見の腸管吸収能評価への応用-新しい標識長鎖脂肪酸の合成とその臨床応用
- 腹部超音波, computerized tomography (CT) scanにて興味ある腹腔内病変を認めたWeber-Christian病の1例
- 脂肪肝の疫学 (超音波集団検診の調査から)
- 血管造影・CTスキャンによる脾腫の計測 : 肝・胆・膵疾患を中心に
- Ultra-weak Chemiiluminescence of Body Samples and its Clinical Aspects