核磁気共鳴と分子力学の手法によるトリアシルグリセリンのコンホーメーション解析
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概要
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CDCl<SUB>3</SUB>中,3種のトリグリセリド[C<SUB>3</SUB>H<SUB>5</SUB>(OCOR)<SUB>3</SUB>ここでR=CH<SUB>3</SUB>, <I>n</I>-C<SUB>3</SUB>H<SUB>7</SUB>, <I>n</I>-C<SUB>17</SUB>H<SUB>35</SUB>]のC-C-C結合のまわりのコンホーメーションをプロトンNMRと分子力学計算(改良QCMP/MM2力場計算法)によって検討した。両手法によって求めたコンホーメーションの割合は良く一致した。アシル基の鎖の長さに関係なく,グリセリン単位の3つの酸素はゴーシュ型である。もっとも好ましいコンホーメーションは,C-C-C結合について<I>trans-trans</I>配置であり,可能な低エネルギーのコンホーメーションの約20%を占めることが分かった。非等時性のメチレンプロトンとグリセリン単位に及ぼすアシル鎖の長さの影響についてEd(fod)<SUB>3</SUB>存在下のランタニド誘起シフトによって明確にした。
- 社団法人 日本油化学会の論文
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