メチルエステル誘導体化-HPLCによる2-スルホナト脂肪酸メチルを含むスルホン酸塩型アニオン界面活性剤の分離と定量
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概要
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2-スルホナト脂肪酸メチル (α-SF) を含むスルホン酸塩型アニオン界面活性剤混合物の分離定量法を開発した。直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩 (LAS), α-オレフィンスルホン酸塩 (AOS), アルカンスルホン酸塩 (SAS), 及びα-SFはそれらの混合物からの分離が難しいが, それらをスルホン酸メチル誘導体に変えると, 高速液体クロマトグラフィー (HPLC) により分離が可能となった。メチルエステル混合物を順相HPLCによりα-SF, AOS, 及び (LAS+SAS) に分離し, またピーク面積により含量を求めた。同時に, HPLCの検出器を通過してきた流出液を分取し, 逆相HPLCによるアルキル同族体分析に供した。LASとSASの比率は核磁気共鳴吸収スペクトル (NMR) により求めた。α-SF, LAS, AOS, 及びSASを既知量混合し, この方法で分析した。アルキル同族体分布の分析結果は出発原料, すなわち脂肪酸メチル, 直鎖アルキルベンゼン, α-オレフィン, 及び<I>n</I>-パラフィンのそれとよく一致した。
- 社団法人 日本油化学会の論文
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