発芽大豆トリグリセリド区分に含まれる低分子量成分について
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概要
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主として4日目の発芽大豆のはい (胚) 軸のトリグリセリド (TG) 区分のうち短鎖脂肪酸を有するTG (SC-TG) 区分に含まれる低分子量成分について検索を行った。<BR>SC-TGのサブフラクションの脂肪酸組成は主としてC<SUB>16 : 0</SUB>, 次いでC<SUB>14 : 0</SUB>であり, そして少量のC<SUB>18 : 0</SUB>とC<SUB>18 : 1</SUB> (Table-5) であった。TGの酸性メタノリシスで得たアルデヒド区分にはかなりの種類の酸化脂肪酸が含まれていた。SC-TG区分の主なアルデヒドはC<SUB>14 : 0</SUB>, 次いでC<SUB>16 : 0</SUB>, C<SUB>18 : 0</SUB>, C<SUB>18 : 1</SUB> (Table-7) であった。TG及びSC-TGのジオールにはC<SUB>2</SUB>-C<SUB>9</SUB>、のものがあった (Table-8, 9) 。<BR>SC-TG区分は2つの大きな区分に分けることができる。すなわち (1) 分子量156以下の低分子量のもので, カルボニル化合物, アルカン, アルコール類が存在する。 (2) 分子量470〜<600のもので短鎖脂肪酸を有するTG及びジオール誘導体でエステル型と1-アルケニル=エーテル=エステル型のものとから成る。
- 社団法人 日本油化学会の論文
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