ジミリストイルホスファチジルコリンで調製したヘキサデカンエマルションの合一過程に関する動的解析

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概要

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ジミリストイルホスファチジルコリン (DMPC) を用いて調製したヘキサデカンエマルションの合一過程を調べた。予め25℃と35℃で一昼夜熟成させたDMPC/水分散系によってヘキサデカンを乳化し, これらのエマルションの粒子径の経時変化を25℃, 29℃, 35℃で測定した。これらのエマルションの合一過程に1次と2次の速度式を適用して合一の速度定数 (<I>k</I>)を求め, アレニウス式から合一の活性化エネルギー (<I>E</I><SUP>*</SUP>) を求めた。35℃で調製したエマルションの<I>k</I><SUB>35</SUB>の値は25℃で調製したエマルションの<I>k</I><SUB>25</SUB>の値より数倍大きく, 35℃で調製したエマルションの<I>E</I><SUP>*</SUP><SUB>35</SUB>の値は25℃で調製したエマルションの<I>E</I><SUP>*</SUP><SUB>25</SUB>の値の約半分となることがわかった。これらの合一速度のパラメーターの相違を25℃と35℃で調製されたエルマションの粒子表面におけるDMPCの吸着状態の相違によって説明した。

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