マスフラグメントグラフィーによる土壤中の多環芳香族炭化水素の定量
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概要
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マスフラグメントグラフィーにより土壤中の多環芳香族炭化水素 (PAH) の分析法を確立した。本法は次のような操作から構成されている。(1) ベンゼンーメタノール (10:3) による抽出。(2) フロリジルカラムを用いてベンゼンでクリーンアップ。(3) シリカゲルカラムを用いて, イソオクタンで脂肪族炭化水素, イソオクタンーベンゼン (1:1) でPAHを分画。(4) マスフラグメントグラフィーによるPAHの同定及び定量。以上のような方法による回収率は20から200μgの範囲内で80%以上であった。また, 本法を横浜平潟湾周辺土壤に適用した結果, アントラセン+フェナントレン, フルオランテン, ピレン, ベンゾ(a)フルオレン, ベンゾ(a)アントラセン, クリセン, ベンゾ(a)ピレン (ベンゾ(e)ピレン), ディベンゾ(a, h)アントラセン, ベンゾ(ghi)ペリレンなどを数十μg/kgから数mg/kg of dry sample の範囲で定量した。
- 日本衛生学会の論文
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