双胎出産頻度の季節的変動
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概要
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新潟市の1948∼1955年,および1963∼1970年の人口動態統計から,双胎出産頻度の季節的変動解析を行なった。双胎出産頻度の季節的変動を受胎月でみると,気候の温和な春・秋に高く,stressfulな夏・冬に低い,年間二峰性の変化であった。また,この両者の間には有意の差が認められた。双胎出産頻度からみた双胎受胎率の季節的変動と,下垂体前葉ホルモン,とくにgonadotrophic hormoneの分泌量の季節的変動とは何らかの関係があると思われる。以上の点について,若干の考察を加えた。
- 日本衛生学会の論文