マウスの加令に伴う生殖生理学的変化について
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概要
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マウスの加令に伴う生殖生理学的変化及び胎仔の染色体不分離現象について観察した。実験にはCF#1系雌マウスを用い, この動物集団を生後2∼4カ月, 5∼8カ月, 9∼12カ月, 13∼16カ月の4群に区分した。この間雌マウスを若年成熟雄とつがえた。妊娠10.5日に母獣を開腹しその生殖生理学的変化 (妊娠の有無, 排卵数, 吸収胚数, 生存胎仔数など) 及び胎仔の染色体構成について検索した。母獣の加令に伴う妊娠率の低下, 排卵数および生存胎仔数の減少をみとめた。胎仔の染色体異常発生の頻度は, 異数性異常については生後2∼4カ月, 5∼8カ月, 9∼12カ月, 13∼16カ月群でそれぞれ160例中2例 (1.3%), 128例中1例 (0.8%), 106例中5例 (4.7%), 52例中5例 (9.6%) と加令に伴い増加傾向を示した。これに反し, 倍数性異常 (3倍体) の発生は, それぞれ2例 (1.3%), 1例 (0.8%), 1例 (0.9%), 0例 (0.0%) であり加令に伴う増加傾向を認めなかった。
- 日本衛生学会の論文
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