細菌性殺虫剤-Bacillus moritai の長期経口投与における菌のマウス体内への移行とその推移 (Bacillus moritai Series No. 2)
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概要
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前報に引き続いて, 長期投与の影響を見るために, マウスを用いBacillus moritai の生存芽胞を飼料に混入し7ヵ月間投与して菌の体内移行の問題を追求した。今回は血中菌のほかに主要臓器中の菌検出を行ない次の結果を得た。尚比較として Bacillus thuringiensis (AF 101株) を投与し同様に検査した。1) 血液からの菌検出は菌数, 検出例数ともに少なく一貫した傾向を見ることはできなかったのに反して臓器中からは多数の菌を検出した。菌数は腎, 脾で多く肺・心・肝では比較的少なかった。いづれも投与量の増加に伴い菌数も増加した。2) 臓器中の菌数は投与3ヵ月後で多数検出され, 7ヵ月後では減少していた。また投与中止2週後ではさらに減少, もしくは消失した。3) 比較として用いた B. thuringiensis の消長は, B. moritai とほぼ同様の経過をたどった。
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