ポリープ様声帯の発声機能 : 病型分類と手術の役割
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概要
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53例のポリープ様声帯症例の重症度を, 米川の方法で分類した. I型14例, II型22例, III型17例であった. 全例手術を行い, 術前後の聴覚心理的印象, 音声機能 (基本周波数, 呼気流率, 音圧, 発声持続時間) を比較した. 術前の聴覚心理的印象は, 粗〓性を主とし気息性・努力性を伴う中等度の嗄声で, 音声機能も低下しており, ともに重症に比例して障害は強くなっていた. 手術による改善は, 高度病変ほど顕著であった. 音声機能は術後1ヵ月以上に改善したが, 聴覚心理的印象の改善には1〜3ヵ月を要した. 両者とも正常化するには至っていないII III型は手術適応として良いが, 治療成績の向上には禁煙指導, 音声治療など非手術的治療も必要である.
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