生検組織形態からみた声門上癌の臨床病理学的研究
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概要
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声門上扁平上皮癌20例の生検組織と臨床像との関連を検討した. ヘマトキシリンエオジン染色標本の検討と共に, 基底膜の検索にType IV Collagen, Lamininの2種抗体, Keratinの検索にMonoclonal, Polyclonalの各抗体と, 癌細胞膜糖鎖構造の変化の把握のために, PNA (Arachis hypogaea), UEA-I (Ulex europeus I) のレクチンの計6種を用い, Abidin-Biotin Complex法にて検討した. 各所見の統計学的解析の結果, 声門上癌の局所リンパ節転移には生検組織における角化度とType IV Collagenの染色性が大きく関与し, Type IV Collagenの染色性が良好であった症例は局所リンパ節転移が少ないことが明らかとなった.
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