拡大口腔・中咽頭切除例における摂食機能
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概要
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目的: 術後嚥下機能に影響する因子は切除範囲だけでなく再建方法, 年齢や放射線治療など多岐にわたる.これまで切除範囲を基準に多変量解析により広範囲口腔咽頭癌拡大切除後の摂食状況に影響する因子を検討した.方法: 1993年から2000年までに愛知県がんセンターにて喉頭挙上術, 輪状咽頭筋切除術を施行した45例を対象とし, 退院時および6ヵ月後の食事内容を名義ロジスティック解析により検討した.結果: 広範囲舌・中咽頭切除例であっても喉頭挙上術・輪状咽頭筋切除を追加することにより82.2%が摂食可能となった.退院時に経管栄養不要かどうかを指標に検討すると, 高齢と50%以上の舌根切除, 有茎皮弁の3つが, 最終的に嚥下食不要となるかどうかをハードルとすると高齢と50%以上の舌根切除, 50Gy以上の放射線治療が増悪因子となることがわかった.
著者
-
長谷川 泰久
愛知県がんセンター頭頸部外科
-
兵藤 伊久夫
愛知県がんセンター頭頸部外科
-
山田 裕子
名古屋大学大学院医学系研究科頭頸部感覚器外科学耳鼻咽喉科
-
安藤 篤
名古屋大学大学院医学系研究科頭頸部感覚器外科学耳鼻咽喉科
-
兵藤 伊久夫
愛知県がんセンター中央病院形成外科
-
藤本 保志
名古屋大学大学院医学系研究科頭頸部感覚器外科学耳鼻咽喉科
-
中島 務
名古屋大学 医学部 耳鼻咽喉科
-
長谷川 泰久
愛知県がんセンター中央病院
-
藤本 保志
名古屋大学 大学院医学系研究科頭頸部感覚器外科学耳鼻咽喉科
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