第1級および第2級アミンの一定性反応
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概要
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芳香族および脂肪族の1,2級アミンは二硫化炭素と反応して,それぞれ異なった化合物を生成し,.これらは2,6-dibromoquinonechlorimideとそれぞれ特有の呈色反応をおこなうから,1,2級アミンを識別することができる.すなわち,(1)芳香族第1級アミンはチオ尿素誘導体となり,持続する赤紫色,(2)脂肪族第1級アミンはジチオカルバミン酸塩となり,赤色を呈しただちに脱色するか,または黄色を呈する.(3)脂肪族第2級アミンは相当するジチオカルバミン酸塩となり黄色を呈する.またメチル(エチル)アニリンは同様にして緑色.ジメチル(エチル)アニリンは二硫化炭素と反応しないで徐々に青色のインダミン色素をつくる.アミノ酸類は水およびピリジンの1滴を加えて反応させれば赤色となる。芳香族第1級アミンにては感度がややおとり,また一般に-M効果をもつ置換基のある芳香族第1級アミン,および酸アミド態のアミノ基は陰性である.
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