インドフェノール変法によるフェノール類のスポットテスト
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概要
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フエナセチンを臭化水素酸で加水分解して製したパラアミノフエノール(フエナセチンとして0.1mg/cc)の希溶液に水酸化ナトリウム・アルカリ性でビ量のフエノール類を加えると直ちに青,紫,緑などのインドフエノール色素を生成する.このインドフエノール変法によるフエノール類のスポットテストは従来の方法のように強力な酸化剤を加えないでも空気酸素のみでGibbsの試薬ほど充分鋭敏に反応する.2価および3価のフエノール,アミノ,クロールフエノール,ナフトールなどはオルト,メタ,パラ体が異なった呈色をする.アミンや硫黄化合物の存在でも妨害されない.-M効果大の置換基は反応を陰性としさらに1コの水酸基が入ると陽性となる.パラクレゾール(B,100γ),ハイドロキノンは陰性であるがモノエーテルとなると強く陽性となる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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