微量硫酸イオンの容量分析 : ロジゾン酸バリウムによる界面吸着指示薬法
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概要
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硫酸イオンを過剰のバリウムイオンの残余滴定により定量する際に(1)ロジゾン酸バリウムがニトロベンゼン・イソアミルアルコール(1:5v/v)混合溶媒に吸着されることを利用し,これを二液相の界面に集約し,水相に存在する硫酸バリウムの沈殿と分離した(界面吸着指示薬),(2)吸着されたロジゾン酸バリウムが安定な呈色を示し,ロジゾン酸ナトリウムが不安定で分解(無色)されるpH2で0.005<I>M</I>硫酸標準溶液でロジゾン酸バリウムの赤色が消え無色になるまで滴定した.この操作は終点を極めて明瞭にしたので,5mg/<I>l</I>の濃度の硫酸イオンを±4%の誤差で定量することができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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