赤外線吸牧スペクトルによる醋酸ビニル中のメタノールおよび醋酸メチルの定量 : ポリビニルアルコール製造工業へのスペクトロメトリーの応用(第1報)
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概要
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醋酸ビニル中にメタノールおよび醋酸メチルが少量混入している場合,化学的な分析法の適用ははなはだ困難である.われわれはこれに赤外線吸収スペクトルの利用を試み,醋酸ビニルの3μ附近の吸収が比較的弱いことに着目して,約0.1mmの厚さの液層で吸収スペクトルを得,この2.78μおよび3.37μの吸光度を測定することにより2vol%以下のメタノール,6vol%以下の醋酸メチルを,それぞれ精度±0.03vol%および±0.2vol%以内で同時に定量できることを見出した.検知限度はそれぞれ0.05volおよび0.2vol%である.この分析法は,簡単迅速に行えるから作業分析法として有用である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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