銅合金の分析(II) : 万能発光装置による分光分析法(第4報)
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概要
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第3報に引きつづき,鋳研式万能発光装置を使用する銅合金の分光分析法について研究した.<BR>今回はアルミニウム青銅中のアルミニウム,鉄,ニッケルおよびマンガンの定量法を決定するとともに,試料の組織が分光分析に与える影響についても検討した.このため,試料としては砂型による徐冷鋳物,金型による急冷鋳物およびこれを焼鈍せるものの3種類を用意した.<BR>実験の結果,適当な発光条件を選定することにより,急冷鋳造またはこれを焼鈍せる試料に対して,標準偏差率3%の精度で定量することができた.<BR>試料の冶金学的履歴は再現性および検量線に影響を与えるが,前者は粗大な規模の局部偏析によるものであり,後者は試料のいわゆるマトリックスの金相学的組織(相の種類など)により検量線偏移を生ずるものであることも判明した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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