化学発光-一酸化窒素分析計による少量試料中の一酸化窒素定量法 : 窒素酸化物の測定法に関する研究(第7報)
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概要
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連続希釈導入装置を用いて化学発光-一酸化窒素分析計による少量試料中の一酸化窒素の定量法を検討した.装置は試料の導入系と希釈系とで構成されている.ガス試料の導入には,A法:注射器による注入,B法:ガス採取びんからの導入,C法:ガス発生を伴う反応系からの導入,D法:ガスボンベからの導入,の4種類の方式を使用した.<BR>一酸化窒素濃度89ppmおよび10300ppmの標準ガスを用いて,各導入法の操作条件を調べた.試料濃度は希釈率(<I>K</I>=1852)からの計算,もしくは検量線法で求められる.応答曲線のピーク面積と試料量とで作成した検量線は10<SUP>-4</SUP>〜10mgの一酸化窒素濃度の範囲で良好な直線性を示した.本法の測定精度は試料の安定性に依存し,A法およびB法では捕集容器内での試料濃度の変化が再現性に大きく影響した.NEDA-NO<SUB>2</SUB><SUP>-</SUP>反応からの一酸化窒素発生量の分析に本法を応用した結果,定量を迅速,簡便に行なうことができた.また,本法では応答曲線から反応速度の算出も可能である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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