硝酸イオン選択性電極による窒素酸化物の定量 : 窒素酸化物の測定法に関する研究(第6報)
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概要
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排ガス中の窒素酸化物(NO<SUB><I>x</I></SUB>)の分析法に用いられているPDS法は測定操作に長時間を要するのが難点である.<BR>本報では積算式採取法および酸素酸化法と硝酸イオン電極法を併用するNO<SUB><I>x</I></SUB>の迅速分析法を検討した.<BR>1<I>N</I>リン酸+0.1%過酸化水素溶液を吸収液に使用することによって,ガス吸収後の試料を前処理操作なしにただちに測定することが可能であった.電極の応答性,再現性,共存イオンの影響および捕集効率などの諸条件を検討して,ガス採取量0.8<I>l</I>で約20ppmまでのNO<SUB><I>x</I></SUB>を±5%以内の誤差で定量できる.<BR>一酸化窒素標準ガスについて本法とPDS法の結果を比較して両法の測定値に高い相関性(<I>r</I>=0.98)がみられたので,本法が実用分析法として有効であることがわかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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