英国規格ばいじん計と衛生試験法簡易ばいじん計との比較試験 : 降下ばいじん量の測器による差異に関する総合的研究(第1報)
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概要
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本報は1958年7月〜1960年6月末の都内3箇所の建築物屋上における測定成績の概略である.英国規格ばいじん計(BG)と,著者の一人斎藤の考案による日本薬学会衛生試験法簡易ばいじん計(DJ) との降じん量測定値には各地とも大差があり,年間平均値ではDJ値はBG値の約1.5〜2倍であるが,BG値は年間の変化が少なく,DJ値は非暖房期に少なく,暖房期には著しく増量するため,BG値とDJ値の差は非暖房期には小で,暖房期にはきわめて大となる.またBG値とDJ値の相関は一般に小さく,降じん総量の増加はばいじん中の不溶分の増加が主因である.BG値とDJ値のこのような差異の起因は,主としてばいじん捕集法が乾式か湿式かによるものと推定される.BGとDJの受じん面の床面よりの高さは,1m前後の差があっても降じん量測定値には影響しないようであった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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