ばいじん測定における乾式法と湿式法との差異 : 降下ばいじん量の測器による差異に関する総合的研究(第2報)
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概要
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前報において,英国規格ばいじん計(BG)とわが国の衛生試験法簡易ばいじん計(DJ)との降じん量測定値には大差あることを述べ,その主因はばいじん捕集法が乾,湿相異なることによると推定した.本報はこの推論を実証するため行なったもので,供試測器にはBG,DJのほか湿式BGを追加し,試験期間は1960年7月〜1961年6月,試験箇所は従来の3箇所から漸増して1960年11月までに11箇所とした.試験成績は各所同傾向を示し,第1報の所見は再確認され,DJ値と湿BG値はすべての点においてよく一致した.すなわち本報の範囲においては,ばいじん計の収じん率は測器の大きさや形状にはほとんど無関係で,もっぱらばいじん捕集法の乾式か湿式かに依存し,したがって,BGの風による降下じんの再飛散は無視しがたい量であることが示された.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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