ロ紙電気泳動法による核分裂生成物の迅速分離
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ロ紙電気泳動法を用いる<SUP>137</SUP>Cs,<SUP>90</SUP>Sr,<SUP>144</SUP>Ce,<SUP>95</SUP>Zrの迅速相互分離法を研究した.10%塩酸で処理した東洋〓紙,No.3,2×40cmを冷却槽上におき,プラスチック板で強く押えて用いた.電解液には酒石酸,クエン酸,酢酸,ギ酸を選び最適の分離条件を検討した.その結果,トレーサー量の<SUP>137</SUP>Cs,<SUP>90</SUP>Sr,<SUP>144</SUP>Ce,<SUP>95</SUP>Zrの分離には,0.05<I>M</I>クエン酸アンモニウム(pH3.5)を基礎電解液とし,一定電圧1080Vで,また,担体(0.05<I>M</I>セシウム,0.05<I>M</I>ストロンチウム,0.05<I>M</I>セリウム,0.05<I>M</I>ジルコニウム)を加えた試料では0.1<I>M</I>酢酸アンモニウム(pH4.3)を電解液とし,一定電圧1440Vで約20分間の泳動操作により分離することができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 口紙電気泳動法による90Srおよび90Yの簡易迅速分離
- 環境放射能分析への無機イオン交換体の応用
- 無機イオン交換体の放射化学分析への利用(最近のクロマトグラフィー)
- 環境試料処理に関連する問題 : 乾式灰化と発煙硝酸を使わない放射性ストロンチウムの定量
- ロ紙電気泳動法による核分裂生成物の迅速分離
- 放射能分析 (分析化学進歩総説1967年版)