口紙電気泳動法による<SUP>90</SUP>Srおよび<SUP>90</SUP>Yの簡易迅速分離
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
口紙電気泳動法をもちいる<SUP>90</SUP>Sr-<SUP>90</SUP>Yの迅速簡易な分離法を研究した.10%塩酸で処理した東洋濾紙No.3,2×40cmで泳動条件を検討した結果,トレーサーの<SUP>90</SUP>Sr-<SUP>90</SUP>Yの分離には0.1<I>M</I>酢酸アンモニウム(pH5.0)を電解液とし一定電圧1080Vで,また担体(0.05<I>M</I>Sr,0.05<I>M</I>Y)を加えた<SUP>90</SUP>Sr-<SUP>90</SUP>Yでは0.05<I>M</I>クエン酸アンモニウム(pH2.7)を電解液として定電圧1440Vでそれぞれ10分間の電気泳動で分離することができた。この方法は微量の試料特に放射能の高い試料の迅速分離にはきわめて有効である.また試料濃度を増すと移動距離が増加する.これは濃度の増加によって口紙に対する吸着が減るためである.
著者
関連論文
- 口紙電気泳動法による90Srおよび90Yの簡易迅速分離
- 環境放射能分析への無機イオン交換体の応用
- 無機イオン交換体の放射化学分析への利用(最近のクロマトグラフィー)
- 環境試料処理に関連する問題 : 乾式灰化と発煙硝酸を使わない放射性ストロンチウムの定量
- ロ紙電気泳動法による核分裂生成物の迅速分離
- 放射能分析 (分析化学進歩総説1967年版)