メタスズ酸を捕集剤として用いる微量タングステンの定量
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概要
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チオシアン酸によるタングステンの定量において,クロム,モリブデンなどが影響する.そこで硝酸酸性においてメタスズ酸にタングステンを吸着させてロ過し,これらの妨害元素より分離して定量を試み,好結果を得た.全容200m<I>l</I>中に20m<I>l</I>の硝酸を含むようにし,メタスズ酸10〜50mg(スズとして)を加え10分間煮沸し,ロ過洗浄する.沈殿はロ紙とともに硫酸および硝酸で分解したのち,この溶液からチオシアン酸法でタングステンを定量した.0.02〜7mgのタングステンの定量において,鉄,クロム,ニッケル,コバルト,ヒ素,銅,バナジウムは影響しない.モリブデンも50mgまで影響しないが,それ以上存在すると低値を与えた.
著者
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