過酸化水素およびベンジジンによる微量のバナジウムの定量
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概要
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硫酸酸性においてベンジジンを過酸化水素で酸化するときバナジウムが接触作用を示す.すなわち,バナジウムを含む溶液をとり水で2m<I>l</I>にうすめ,硫酸10m<I>l</I>,過酸化水素溶液(3%)0.50m<I>l</I>を加えて水冷し,これにベンジジン溶液0.50m<I>l</I>を加え沸騰水中で加熱すると黄かっ色に発色し,それからしだいに退色し無色となる.最初の発色は加熱後4〜5分で最大となり,バナジウム量が多いほど強くなる.また,退色の速度はバナジウム量が多いほど大きくなる.そこで,次の二つの定量法を検討し好結果を得た.(1)一定の色相まで退色する時間を測定して0.001〜2μgのバナジウムを定量した.(2)溶液を4〜5分間沸騰水中で加熱したのち,ただちに室温まで水冷し,430mμにおける吸光度を測定し0.002〜0.05μgのバナジウムを定量した.
著者
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