自動滴定用導電率測定形ビュレット
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概要
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滴定に使用する標準液濃度のファクターについて厳密な予備測定を必要としないビュレットを考案し試作した.ビュレット中に一対の白金線をそう入し,滴定に伴う標準液体積の減量を導電率変化によって電気的に測定する.このようなビュレットによれば,標準液体積の変化のみならず標準液濃度の変化も合わせて測定することができるから,滴定終点までに消費した標準液の(濃度×体積)の値を電気信号に変換して計測できる.本考案にもとついて約300m<I>l</I>のビュレットを試作して基礎的な実験を行なったところ体積測定精度は士0.3%以下であった.また塩酸による水酸化ナトリウム(0.567<I>N</I>,100m<I>l</I>)の中和滴定において,塩酸の濃度が0.4<I>N</I>以下であれば濃度が約10%変化しても滴定誤差は士1%以下であった.さらに,工業用連続滴定装置および自動記録滴定装置に本法を適用して効果的であることを実験的に確認した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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