13 連続自動分析
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概要
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本進歩総説は1961年から1965年まで(主として1963,64年)の間の文献を採用した.<BR>化学,鉄鋼,金属,窯業など各種の工業において,化学変化を伴なうプロセスの自動制御技術が進むにつれて,その反応の過程や最終品質を管理するために連続自動分析の技術が最近非常に重要になってきている.また最近は安全衛生の立場からも,爆発性物質や有害物質の管理が重要視されるようになり,そこに連続自動分析の技術が必要とされる.本文は1963年の総説に引き続くこの2年間の連続自動分析の進歩のあとを述べるものであるが,もはや原理的に目新しい方法の開発はほとんどなくすでにある方法の改良および実際的な応用の報告が非常に多くみられる.また,連続自動分析全般にわたり非常によくまとまった解説や著書も多数出版されるようになり,連続自動分析の採用に関して経済性を論じた報文も多い.なお連続自動分析法の分類のし方は,いろいろ考えられるが,ここでは分析機器の検出部が測定成分と相互作用を起こすエネルギーの種類によって,原理的に分類する方法をとって進歩のあとをたどることにした.
- 社団法人 日本分析化学会の論文