ガスクロマトグラフィーにおいて各種ポリエチレングリコールを液相とした場合のホルムアルデヒドの挙動
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概要
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数種のポリエチレングリコール(以下P.E.G.と略記)およびグリセリンを液相とし,ガスクロマトグラフィーにおけるホルムアルデヒドの挙動について検討し,次のような結果を得た.<BR>1. ホルムアルデヒドの保持時間は,メタノール,水に比し,液相中の水酸基量が少ないほど短くなる.<BR>2. ホルムアルデヒドの保持時間の温度依存性も液相中の水酸基の量により大きく影響を受ける.<BR>3. ホルムアルデヒドピークの相対先鋭度も液相中の水酸基の量が少なくなるほど大きくなる傾向がある.<BR>以上より,ホルムアルデヒドが共存する試料をガスクロマトグラフにより分析する場合,液相中の水酸基の量を増減することにより,ある程度任意にホルムアルデヒドピークの位置を移動し,ピークの重複を防ぐことが可能である.<BR>また,グリセリンを液相とした場合について検討し,従来の報告の相対保持容量と異なった結果を得,それに関して考察を行なった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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