示差熱分析法による焼石こう中の未反応石こうの定量
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概要
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示差熱分析装置を用いて,焼石こう(硫酸カルシウム半水化物)中の未反応石こう(硫酸カルシウム2水化物)の定量分析について,種々検討を行なった.<BR>通常石こう結晶水の脱離反応は<BR>CaSO<SUB>4</SUB>・2H<SUB>2</SUB>O→CaSO<SUB>4</SUB>・1/2H<SUB>2</SUB>O+3/2H<SUB>2</SUB>O<BR>(石こう) (焼石こう)<BR>CaSO<SUB>4</SUB>・1/2H<SUB>2</SUB>O→CaSO<SUB>4</SUB>+1/2H<SUB>2</SUB>O<BR>の二段階で行なわれるものと考えられ,ある一定の測定条件の示差熱分析では,ほぼ結晶水の脱離量に対応した二つの吸熱ピークとして検出できる.この二つの吸熱ピークについて,それぞれのピーク面積およびピーク高さと,未反応石こう含有量との関係を求め,絶対法および内部標準法により,その定量性の検討を行なった.<BR>一定のサンプリング測定条件による示差熱分析では,分析所要時間は1時間以内で広い範囲にわたり定量が可能である.
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