チロンを指示薬とするクペロンによる鉄(III)の抽出滴定
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概要
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クペロンを滴定標準溶液,チロンを指示薬,クロロホルムを抽出溶媒とする鉄(III)の抽出滴定を行なった.滴定は,(1)pH3,(2)振り混ぜ後の静置時間各1分,(3)取り出し回数2〜3回で行なえる.クペロン溶液は濃度既知の鉄(III)を同じ条件で抽出滴定し,その1mlあたりの鉄当量を求めた.この滴定で27μg/m<I>l</I>以上の鉄(III)が定量でき,また同時に除去できる.滴定条件のpH3と鉄(III)の滴定可能最低濃度は指示薬チロンの性質に基づく.本法を原塩,カリ肥料,塩酸,石灰石中の微量の鉄の定量に適用することを目的として,そのときに共存すると思われる他の金属イオンの影響を調べた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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