けい光X線分析法によるポリエチレン中の微量アルミニウムおよび塩素の迅速定量法 : けい光X線分析法による高分子物質中の灰分元素の迅速定量法に関する研究(第1報)
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概要
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ポリエチレン中の微量のアルミニウムおよび塩素を迅速に分析するため,けい光X線分析法を適用し,良好な結果を得た.<BR>まず,特に残留灰分の少ない高密度ポリエチレンの粉末に塩化アルミニウムおよび塩化カリウムのメタノール溶液をそれぞれ所定量添加し,ロータリーエバポレーターでかき混ぜながら溶媒のメタノールを揮発除去することにより,標準試料を調製した.これらの標準試料を使用してアルミニウムおよび塩素の検量線を作成した.試料の分析にあたっては,最高負荷2kWの金およびクロム対陰極のX線管球を使い,高次線およびエスケープピークなどの妨害線を防止して,AlK<SUB>α</SUB>およびClK<SUB>α</SUB>の有効なエネルギーパルスを選ぶように波高分析器の条件を設定して測定した.<BR>本分析法の定量範囲はそれぞれ下記のとおりである.<BR>アルミニウム:濃度範囲3〜50ppmでσ=22〜3%<BR>塩素:濃度範囲3〜50ppmでσ=23〜3%<BR>なお,本分析法の分析所要時間は既報とほとんど変わりなく,ポリエチレン中の微量灰分元素の迅速定量法として非常に有効な方法であった.
著者
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