水素炎イオン化検出法による自動車排気ガス中の全炭化水素濃度測定装置の試作
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概要
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著者らは水素炎イオン化検出器を用い,自動車の運転条件の変化にともなう全炭化水素排出濃度の変化を連続的に測定する装置を試作した.試料中の高沸点物質が配管内で吸脱着するために起こるハングアップを除去するため測定流路全体を100℃以上に加熱し,また配管内容積を極力小さくすることにより,標準ガスはもちろん自動車排気ガスによる90%応答速度を2.5秒に短縮できた.測定濃度範囲はプロパン換算濃度で150ppm〜5%フルスパンであり,炭化水素の炭素数に比例した応答を示しスパンの安定度は±0.3%である.本装置は非分散形赤外線分析計による炭化水素計で感度の低い不飽和炭化水素にも正確な応答を示し,しかもハングアップが少なく応答速度が大きいため自動車排気ガス中の全炭化水素濃度計として有用である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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