ヨウ素でん粉比色法による二酸化イオウ濃度連続測定装置の試作
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概要
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ヨウ素でん粉試薬の退色による吸光度の変化を測定し大気中の二酸化イオウ濃度を連続的に測定する装置を試作した.<BR>試料中の二酸化イオウはガス吸収塔内で複光束光電光度計の対照セルを通って送り出されているヨウ素でん粉試薬と接触し, 試薬中のヨウ素を定量的かつ可逆的に還元し退色させる.吸収塔から出た試薬は光電光度計の測定セルにはいり, 600mμにおける吸光度が測定される.<BR>本装置により大気中の二酸化イオウ濃度が0.01〜0.5ppmの範囲内において連続的に測定され, その応答時間は2.5分であった.<BR>都市郊外における測定結果は0.01ppm以下の場合が多く, 交通量の多い市内の交差点付近においては0.4ppmをこえる場合もあり, ほぼ交通量に比例することがみられた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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