ジンコンによる土壌および植物中の亜鉛の吸光光度定量
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概要
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ジチゾンで分離し,ジンコンで亜鉛を定量する条件を検討,土壌および植物中の亜鉛を定量した.<BR>すなわち,試料溶液を pH 5.0〜5.5に調整,チオ硫酸ナトリウム存在下で0.02%ジチゾン-四塩化炭素溶液を用い亜鉛を抽出分離し,0.05<I>M</I>塩酸で逆抽出後 pH を 8.5〜9.0に調整する.ジン雛ンを添加発色させ水で25m<I>l</I>に希釈,10分後に試薬ブランクを対照に620mμで吸光度を測定する.1.0mg以内のAl<SUP>3+</SUP>,Fe<SUP>3+</SUP>,Mn<SUP>2+</SUP>,Cr<SUP>3+</SUP>および0.1mg以内のCu<SUP>2+</SUP>,Ni<SUP>2+</SUP>,Pb<SUP>2+</SUP>は妨害しないが,Co<SUP>2+</SUP>,Cd<SUP>2+</SUP>は0.1mgで20μgの亜鉛量に対し,+3.5μg,+6.2μgの妨害を与える.呈色は室温できわめて安定であり,全体としてジチゾン法に比べ,短時間,簡単な操作で定量できる.
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