鋼中の酸不溶性窒化物分解法の検討
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概要
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ステンレス鋼中の窒素は比較的多量に含まれており,酸不溶性窒化物として存在する量も多い.この酸不溶性窒素の定量値の再現性が不良であったので,その原因を検討し,試料を酸で分解後,残さを濾過して硫酸,硫酸カリウム,硫酸銅溶液中で高温処理する際の温度と時間とが影響することを確かめた.溶液温度が360℃では著しい低値を示し,346〜350℃では90分以上で低値となり,328〜332℃では正確な値を得るのに約90分の加熱が必要であるが,その後2時間まで変化しなかった.これらの溶液温度を保持するため,加熱温度を調節可能としたヒーターを用い,再現性のよい結果を得た.
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