チタン酸鉛および類似化合物中のチタン,鉛の直接キレート滴定法 : エレクトロセラミックスおよびその材料の分析に関する研究(第1報)
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概要
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チタン酸鉛の迅速分析法として,キシレノールオレンジを指示薬とする鉛標準溶液による逆滴定法を検討した.チタン(IV)のマスキングに,フッ化アンモニウム-ホウ酸が有効であることを見いだし,分離操作を必要としない分析法を確立した.<BR>すなわち,試料溶液に既知量の0.02<I>M</I> EDTA溶液を加え,pH5.0で過剰EDTAを0.01<I>M</I> 鉛標準溶液で逆滴定して鉛,チタン合量を定量する.別に,フッ化アンモニウム-ホウ酸によりチタン(IV) をマスクし,同様に滴定して鉛を定量する.両定量結果から鉛,チタン量が求められる.本法による定量値の変動係数(C. V. %)は,チタン,鉛に対してそれぞれ0.37, 0.23%である.<BR>チタン酸鉛,チタン酸バリウム,チタン酸バリウム鉛固溶体の分析に本法を適用し,好結果を得た.
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