ケイ素の揮散-吸収分離-吸光光度定量
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概要
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ケイ素化合物をフッ化水素酸と反応させて生ずるフッ化ケイ素を水酸化ナトリウムに吸収後,ケイ素を吸光光度法で定量する方法の可能性を検討した。<BR>ケイ素を含む溶液を白金るつぼにとり,25%フッ化水素酸0.6m<I>l</I>を加え,ただちに白金製のキャップ(内面に70%水酸化ナトリウム溶液1.0m<I>l</I>を塗布しておく)でふたをして,熱板上で加熱しケイ素をフッ化ケイ素(SiF<SUB>4</SUB>)とし,揮散-吸収させる.キャップの内面に付着している内容物をホウ酸溶液に溶かし,従来のモリブデン青法によりケイ素を定量した.<BR>本法によるケイ素の回収率は約95%,±4%程度の誤差で定量でき,ケイ素0.008〜0.17%を含むアルミニウムや鉄鋼の分析に用い,標準値と比べ,満足する結果を得た.
- 社団法人 日本分析化学会の論文