内標準法を用いるケイ素の速中性子放射化分析
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概要
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14MeV速中性子を用いる放射化分析において,中性子束の時間的変動に基づく分析精度の低下を改善する目的で,内標準を用いるケイ素の定量についての基礎条件の検討を行なった.<BR>内標準としては,目的元素から生成する核種の半減期にほぼ等しく,しかも,放出するγ線のエネルギーが異なっていることが必要条件であるが,ケイ素の定量においてはバリウムがその条件をそなえていることを実験的に確認した.また,照射時間,計数時間などの実験条件の若干の変化によっても,内標準として有効に使用できることを明らかにした.<BR>ケイ素より生成する<SUP>28</SUP>Alの放射能の,内標準より生成する<SUP>137m</SUP>Baの放射能に対する比をとることにより,中性子束変動の影響を受けることなく,ケイ素量0〜350mgの範囲で,変動係数3%以下と,精度を著しく改善することができた.<BR>この方法を,有機ケイ素化合物中のケイ素の定量に応用し,満足すべき結果を得,内標準を用いるケイ素の放射化分析が迅速非破壊法として有用であることを確認した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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