チオ尿素およびチオセミカルバゾン類の3-クロル-1,2-ナフトキノンによる比色定量
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概要
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殺そ剤のα-ナフチルチオ尿素およびベンズアルデヒドチオセミカルバゾンならびに抗結核薬のチオアセタゾンの比色定量に,これら化合物がキノン類とアルカリ性において紫色を呈する性質を利用した.キノン類としては3-クロル-1,2-ナフトキノンがすぐれ,炭酸カリウムおよび水酸化カリウムアルカリ性で呈色させる方法を確立した.この方法で炭酸カリウムを用いた場合には5〜100μg/m<I>l</I>,水酸化カリウムの場合には5〜80μg/m<I>l</I> の α-ナフチルチオ尿素が定量できる.またベンズアルデヒドチオセミカルパゾンおよびチオアセタゾンの場合には炭酸カリウムおよび水酸化カリウムのいずれを使用しても5〜80μg/m<I>l</I>の定量が可能である.
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