フラボノール-2-スルホン酸によるジルコニウムの定量
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概要
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酸性溶液でジルコニウムとフラボノール-2-スルホン酸が反応するとき,組成1:1および1:2のキレートを生じ,前者は358mμを,後者は364mμを中心とする吸収帯を与えた.Benesi,Hildebrandらの方法に従って,これらの安定度定数を求めたところ25.0℃±0.1℃,イオン強度2.00で<I>k</I><SUB>1</SUB>=4.5×10<SUP>13</SUP>,<I>k</I><SUB>2</SUB>=5.6×10<SUP>10</SUP>を得た.過塩素酸3.6<I>N</I>ではジルコニウムが過剰に存在しても,また試薬が過剰に存在しても1:1キレートを生じ,339mμに等吸収点が得られた.なおフラボノール-2-スルホン酸の酸解離定数としては,同一条件で<I>k</I><SUB>a</SUB>=5.0×10<SUP>-9</SUP>を得た.ジルコニウムの定量には1:2キレートを利用し,発色は過塩素酸の0.018<I>N</I>で行なった.ベールの法則に従い,検量線は原点を通る直線となる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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