置換ベンゼンスルホニル・カルバミン酸誘導体の研究
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概要
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近年, 置換ベンゼンスルポニル尿素類は, 血糖降下剤として注目されており, また, 置換ベンゼンスルホニルカルバミン酸エステルは最近, 農薬とくに除草剤として研究されはじめた。したがって, これらの合成法とくに尿素類の合成研究に関する報告もきわめて多い。これらのうち, イソシアネート類を原料とする合成法に関しては, アルキルイソシアネートと置換ベンゼンスルホンアミドとの反応, 置換ベンゼンスルポニルイソシアネートとアルキルアミンとの反応のほかにアルキルイソチオシアネートと置換ベンゼンスルホンアミドとの反応によりいったんチオ尿素体を得, これを酸化する方法などが知られているが, 置換ベンゼンスルポニルイソチオシアネートとアルキルアミンとの反応は知られていない。この理由は, 置換ベンゼンスルポニルイソチオシアネートを対応するスルホンアミドとチオホスゲンより合成することがきわめて困難なことにもとずくものと考えられる。<BR>筆者らは, この置換ベンゼンスルポニル, イソチオシアネートおよびそれらの誘導体につき研究し, 本誌に報告した論文を中心としてその概要を記す。<BR>なお, 本論文では, 以下つぎのように略記する。<BR>R-〓-SO<SUB>2</SUB>- (直換ベンゼンスルホニル基) =A
- 社団法人 有機合成化学協会の論文
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