2, 4-キシレノールとホルムアルデヒドおよび亜硫酸ナトリウムとの反応生成物について

概要

論文の詳細を見る
2, 4-キシレノール, ホルマリンおよび亜硫酸ナトリウムの反応を125℃, 1.8〜2.0kg/cm2の加圧下におこない, 反応混合物から, 2, 2-ジオキシ-3, 5, 3, 5-テトラメチルジフェニルメタン (1), 2-オキシ-3, 5-ジメチルベンジルアルコール (2), 2, 4-キシレノール-6-メタンスルホン酸塩 (3) および未反応の2, 4-キシレノール (4) を分離, 精製および同定した。 反応時間経過にともなう反応混合物中の各化合物の量を薄層クロマトグラフ法で求めた。 この定量分析の結果から, この反応系中では, ホルマリンと亜硫酸ナトリウムより生じたNaOHの存在下に, 2, 4-キシレノールとホルムアルデヒドならびに2, 4-キシレノールとアルデヒドビサルファイトの両反応が起っていることを推定した。 4.5時間反応後の生成物は, (1) 73.40%, (2) 1.83%, (3) 20.18%, (4) 1.83%および4種の未確認物質からなっている。