チアシクロペンタノン-2の酸化反応
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概要
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チアシクロペンタノン-2の過酸化水素を用いた, 酸化反応では, 反応条件を変化させることによって, γ, γ-ジチオジ酪酸 (1) とジ酪酸チオールスルホナート (2) および, γ, γ-スルポニルジ酪酸 (3) の3種類の物質が, おのおの81%, 60%, 59%の収率で得られた。また, 反応中間体として, γ-チオール酪酸の生成が認められた。なお, 乾燥塩素ガスならびに, 三アセトン過酸化物を用いて酸化を行なうと, (1) のみが得られ, (2), (3) の生成が認められなかった。<BR>以上のことから, チアシクロペンタノン-2の過酸化水素による酸化反応では, γ-チオール酪酸を経て (1), (2) となり, さらに酸化を受けて (3) を生成するものと考える。
- 社団法人 有機合成化学協会の論文
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