受動型マイクロ波センサーによる積雪のリモートセンシング
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概要
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地球上の積雪は,気候メモリーやテレコネクション(遠隔結合)を介し,全球規模の水循環変動,ひいては気候変動へ影響を与えている.その影響を理解するためには,全球規模で時空間的な連続性を保ちながら積雪を定量的に計測する必要がある.その手段として,現在,比較的,天候に左右され難い人工衛星を活用した受動型マイクロ波リモートセンシング技術が広く普及している.本論文では,受動型マイクロ波リモートセンシング技術の中核をなし,また,これまで多くの研究者により積雪を評価する上で生ずる様々な問題に直面しながらも,改善を繰り返し開発され続けている積雪水量(snow water equivalent; SWE),あるいは積雪深を推定するための積雪衛星アルゴリズムの発展について記述する.また最近の受動型マイクロ波リモートセンシング技術の動向として,積雪衛星アルゴリズムに代わり,注目されている積雪を対象とした陸面データ同化手法の研究事例を紹介する.
著者
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